木粉粒子の形状 ~ミクロの世界を見てみよう!~

今回は木粉の拡大写真により、ミクロの世界で木粉の形状をご紹介します。

木粉の拡大写真(178μmパス品 45-106μm)

弊社が製造する木粉(もくふん)は、英語ではウッドパウダー(Wood Powder)といいます。その名のとおり、木材をミクロレベルの細かさまでパウダー状の粉にしたものです。

弊社では、国産のスギ・ヒノキ・竹などの地域材を原料として、さまざまな木粉に加工しています。原料や粒度の違いにより、用途に合わせた多様な木粉を製造しておりますが、これらの木粉は一見しても「細かい粉だな、、」くらいにしか分かりません。

しかしながら、原材料や粒度の違いにより、木粉の粒子形状はいろいろ異なります。木粉の拡大写真を撮影しましたので、ミクロの世界へレッツゴー!!

汎用木粉 スギ木粉178μmパス品の場合

まずは数ある木粉の規格の中でも、多用途に用いられる「スギ木粉178μmパス品」を観察してみます。

製造時に178μmのスクリーンを全量通過した規格であるため、この規格の中には基本的に粒子径が178μm以下の木粉が含まれています。178μm以下というのは十分細かく感じますが、この中には最小1μm~178μmの幅があるため、ここからさらに粒径ごとに5段階の区分に分けて粒径が小さいものから順番に観察します。

同じ縮尺で1~178μmの木粉全体を見るとピントが合いにくくなったり、縮尺を合わせにくくなるため区分しています。それほどミクロの世界は奥が深いのです!

まずは45μm以下の区分です。この区分のなかでも、ゴマのように点状に写っているものから棒状、塊状のものなどいろいろな形状がみてとれます。数百倍の撮影倍率があるレンズ、光学顕微鏡でないと写らない、ミクロの世界です!

スギ178μmパス品 45μm以下

続いては45~106μmの区分です。粒度の形状は粒状のものが多く落ち着いています。

スギ178μmパス品 45~106μm

どんどんいきます。106~150μm、150~212μm、212μm以上の区分です。

スギ178μmパス品 106~150μm

スギ178μmパス品 150~212μm

スギ178μmパス品 212μm以上

粒状や棒状など、それぞれの粒径区分でいろいろな形状がありました。よくよく色までみていくと、細長いものは白く、粒状のものは色がついているように見えます。

スギといっても、心材(赤身)・辺材(白太)、成熟材・未成熟材などの部位により、木粉粒子の形状に影響があることが見てとれますね!

なお、「178μmパス」なのに200μm以上の粒子のものが含まれることに疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。これら大きい粒径に区分された木粉は、縦向き(最少断面)にてスクリーンを通過したものと考えられ、数%は含まれています。(たとえば、私たちがドアの隙間を通ろうとするとき、正面向きで通れないときに横向きで通ったようなものです)

特注木粉 竹粉500μmパス品の場合

今度は材料と粒度が異なる規格をのぞいてみましょう!原材料には竹を用い、先ほどより荒めの500μmまでの粒子が含まれる「竹粉500μmパス」という規格です。

竹というと、硬い、比重が大きい、繊維が強いなどのイメージがありますがどんな形をしているのでしょうか!?

こちらは粒径の幅が178μmパス品に比べてもっと大きいこともあり、6区分の粒径ごとに観察します。

区分値は75μm、150μm、212μm、355μm、425μmです。どんどん見てみましょう!

竹500μmパス品 75μm以下

竹500μmパス品 75~150μm

竹500μmパス品 150~212μm

竹500μmパス品 212~355μm

竹500μmパス品 355~425μm

竹500μmパス品 425μm以上

最初にみた「スギ178μmパス」に比べて、細長い形状の粒子が多く感じたと思います。粒径が大きくなるにつれて、丸状の粒子が増えてくるというのもおもしろいです。

まとめ 木粉形状について

上記写真は一部のサンプルになりますが、同じ樹種の材料を用いていても、原材料の部位、水分管理などにより木粉粒子形状は変わってきます。

地域連携による原材料の管理体制及び木粉製造ノウハウにより、用途に合わせて調整した品質の高い木粉を安定供給できますので、是非お問合せください!

次回は、これら木粉の粒子形状から計測する「アスペクト比」についてご紹介予定です。

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